会場は極真館には馴染みの深い戸田市スポーツセンター。観客をはじめ、関係者、報道陣、当日会場にいた多くの人々は「極真館は変わった。極真空手の原点に戻った。圧倒的に強く凄みのある武の空手に。」と思ったに違いない。正直、競技空手に慣れてしまっている者から見て、去年までの大会での極真館(主に埼玉勢)の選手達では試合には勝てない。試合でのレベルは低いと思っていたはずだ。
その考えが浅はかだったと気付かされたのは、井上選手の試合だった。彼の恐るべき気合のこもった蹴りで会場に戦慄が走った。続く藤井、名城、夏原、東海林各選手が共通して発する気迫、凄みに完全に目を覚まされた。彼らにつられ他の参加選手達も同じ空気を発する様になってゆく。
盧山館長が永年に渡り研鑚し培ってきた空手、極真館を発足させてまで守り、進化させようとしていた空手はこれだったのかと感じた瞬間より、今まで読んだ館長の著書の中の言葉、師範、先生方の常日頃からの御指導時の言葉がより一層重く、大切に感じられるようになった。
|